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2020春の選抜(センバツ)甲子園出場校、優勝候補予想や注目選手は?

どうもこんにちは、たかパパです。

各地区の秋季大会も終わり、高校野球ファンの楽しみはすでに来春のセンバツ(第92回選抜高校野球大会)に移っていると思います。

どこが出場してどこが勝ち進むのか?
どんな選手が活躍するのか?

まだまだ先の話ではありますが、考えただけでワクワクしてきますね。

というわけで、少し気が早い気もしますが、2020春のセンバツの出場校予想から優勝候補、注目選手を紹介していきます!

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2020選抜甲子園の日程や組み合わせ抽選日は?

まずは出場校選考・抽選会日から。

2020年1月24日:出場校選考
    3月13日:組み合わせ抽選
    3月19日:開幕
    3月31日:決勝

出場校は32校で、一般選考枠28校、21世紀枠3校、明治神宮大会枠1校です。
一般選考枠は例年通りだと
北海道:1
東北 :2
関東 :4.5
東京 :1.5
北信越:2
東海 :2
近畿 :6
中国 :2.5
四国 :2.5
九州 :4
となり、明治神宮大会で中京大中京が優勝したので、明治神宮大会枠で東海地区が3校となります。

関東と東京で6校、中国と四国で5校という割り振りになると思います。

21世紀枠は東日本1、西日本1、全国1で選出されます。

来春のセンバツの特徴は、1週間で500球までという投手の球数制限が導入されること。
タイブレーク制もあり、準々決勝、準決勝の翌日に休養日も設けられるので、個人的にはそれほど厳しいハードルではないと思いますが、それでもエース級を複数擁するチームがさらに有利になっていくでしょうし、各校監督はこれまで以上にその手腕が問われることになりそうですね。
また、球数制限と合わせて申告敬遠制度の導入も決まっています。

2020センバツ出場校はこの32校!

それではいよいよ出場校を予想していきます。
まずは一般枠28(+明治神宮枠1)からです。
秋季大会はセンバツの予選ではありませんが、上位校から選ばれるのはご存知の通りですね。

北海道地区出場校(1)予想

◎白樺学園

<秋季北海道大会>

準決勝
札幌日大 11-2 帯広農業
白樺学園 13-3 札幌龍谷

決勝
白樺学園12-8札幌日大

秋季北海道大会で初優勝した白樺学園がセンバツ当確でしょう。
全道大会4試合で42得点、打率.403の打撃のチームで、明治神宮大会でも東京代表の国士舘に競り勝ち、4強入りを果たしました。
白樺学園は夏の甲子園には3度出場していますが、センバツは初出場となります。

東北地区出場校(2校)予想

◎仙台育英(宮城)
◎鶴岡東(山形)

<秋季東北大会>

準決勝
仙台育英 9-2 盛岡大附(8回コールド)
鶴岡東 10-0 仙台城南(6回コールド)

決勝
仙台育英11-8鶴岡東

秋季東北大会を制した仙台育英と準優勝の鶴岡東が準決勝をともにコールドで勝っていることもあり、センバツ出場は決まりでしょう。

この夏の甲子園8強チームの主力が多く残った仙台育英ですが、東北大会は投手陣が不調。それでもチーム打率.407の強力打線で打ち勝ってきました。選手層も厚く、センバツでも優勝候補の一角に上がってくるはずです。

鶴岡東も打線が自慢のチームで、決勝では仙台育英を最後まで苦しめました。投手陣の頑張り次第では、センバツでも期待できると思います。

関東・東京地区出場校(6校)予想

◎健大高崎(群馬)
◎国士舘(東京)
◎山梨学院(山梨)
◎東海大相模(神奈川)
◎桐生第一(群馬)
○花咲徳栄(埼玉)
△西武台(埼玉)
△帝京(東京)

<秋季関東大会>

準決勝
健大高崎8-2東海大相模
山梨学院6-5桐生第一

決勝
健大高崎3-0山梨学院

<秋季東京都大会>

準決勝
国士舘5-0城東
帝京 3-2創価

決勝
国士舘6-0帝京

関東大会4強(健大高崎、山梨学院、東海大相模、桐生第一)と東京都大会優勝の国士舘の5校は当確だと思います。

問題は残りの1枠です。
関東大会8強の花咲徳栄、西武台の埼玉勢と習志野(千葉)、桐光学園(神奈川)と東京都大会準優勝の帝京の5校の比較になると思いますが、花咲徳栄を推します。

習志野と桐光学園は準々決勝、帝京は決勝でいずれも完敗を喫しており、ともに1点差負けだった花咲徳栄と西武台の比較になると思いますが、埼玉県大会優勝校の花咲徳栄が有利と見ます。

ただし、昨年のセンバツで関東大会8強止まりで内容も悪かった横浜(神奈川)が選ばれたように、名門復活の期待が高い帝京が選ばれるかもしれません(そうなれば、また物議をかもしそうですが…)。

北信越地区出場校(2校)予想

◎星稜(石川)
◎日本航空石川(石川)

<秋季北信越大会>

準決勝
星稜    10-3佐久長聖
日本航空石川 9-1北越

決勝
星稜19-1日本航空石川

北信越地区は、星稜と日本航空石川の石川県勢アベック出場で間違いないと思います。

星稜はチーム打率.411の強力打線で北信越大会を圧勝しました。投打に夏の甲子園準優勝の主力が残り、センバツでも優勝候補に挙げられると思います。

準優勝の日本航空石川は、石川県大会、北信越大会で星稜に大敗しているのがマイナス材料ですが、北信越大会では富山の準優勝校、福井、新潟の優勝校を破っています。実力は北信越でもトップクラスですから、センバツ当確と言っていいと思います。

東海地区出場校(3校)予想

◎中京大中京(愛知)
◎県岐阜商(岐阜)
○加藤学園(静岡)
△藤枝明誠(静岡)

<秋季東海大会>

準決勝
中京大中京12-5藤枝明誠
県岐阜商 4-3加藤学園

決勝
中京大中京9-6県岐阜商

中京大中京、県岐阜商の東海地区を代表する名門に加え、明治神宮大会枠で増えた1枠には、準決勝で県岐阜商に惜敗した加藤学園が入り、春夏通じて初の甲子園出場を果たすと思います。

中京大中京は投打にタレントが揃い、明治神宮大会でも優勝。センバツでも優勝候補の筆頭に挙げられると思います。

県岐阜商は2018年3月に鍛冶舎監督が就任。低迷から脱し、5年ぶりのセンバツ出場をほぼ確実にしました。

中京大中京は伝統のユニフォームが復活、対照的に県岐阜商はユニフォームを一新(賛否両論ですが)しており、両校はユニフォームに関しても話題を集めそうです。

加藤学園は同じ静岡県勢の藤枝明誠との比較になります。県大会では藤枝明誠に敗れて準優勝でしたが、東海大会準決勝で県岐阜商と接戦を演じたことが有利に評価されると思います。藤枝明誠は中京大中京にコールド負けしたことがマイナス点になるでしょう。

近畿地区出場校(6校)予想

◎天理(奈良)
◎大阪桐蔭(大阪)
◎履正社(大阪)
◎智弁学園(奈良)
◎明石商(兵庫)
◎智弁和歌山(和歌山)

<秋季近畿大会>

準決勝
天理   5-4履正社
大阪桐蔭6-5智弁学園

決勝
天理12-4大阪桐蔭

近畿大会を制した天理と準優勝の大阪桐蔭、4強の履正社、智弁学園の奈良2校、大阪2校は当確だと思います。

残りの2枠は8強から選ばれると思いますが、準々決勝で大阪桐蔭に惜敗した明石商がまず入るでしょう。
残り1枠を智弁和歌山、奈良大附、京都翔英で争うことになりますが、奈良大附、京都翔英はともにコールド負けしており、智弁和歌山が有力だと思います。

出場が予想される6校はいずれ劣らぬ強豪揃いで、明石商以外は甲子園での優勝経験もあります。
この6校はセンバツでも優勝候補に挙げられそうで、どんな戦いを見せるかが今から楽しみですね。

中国・四国地区出場校(5校)予想

◎倉敷商(岡山)
◎明徳義塾(高知)
◎鳥取城北(鳥取)
◎尽誠学園(香川)
○広島新庄(広島)
△創志学園(岡山)
△岡豊(高知)
△高知中央(高知)

<秋季中国大会>

準決勝
倉敷商 7-4 広島新庄
鳥取城北13-6創志学園

決勝
倉敷商9-7鳥取城北

<秋季四国大会>

準決勝
明徳義塾16-1高知中央
尽誠学園13-2岡豊

決勝
明徳義塾8-1尽誠学園

秋季中国大会優勝の倉敷商と準優勝の鳥取城北、秋季四国大会優勝の明徳義塾、準優勝の尽誠学園は当確だと思います。

残り1枠がどちらの地区に割り振られるかですが、四国大会の準決勝がいずれも大差で決着しており、中国地区から3校が選ばれる可能性が高いと思います。

中国大会4強は広島新庄と創志学園。広島新庄は優勝した倉敷商と接戦を演じており、創志学園が倉敷商と同じ岡山県勢という地域性も考慮して、広島新庄が有力だと思います。

ただし、21世紀枠で中国地方から選出された場合、中国4、四国2となることから、地域バランスを考慮するかもしれません。
その場合は、四国大会4強の高知中央、岡豊にもチャンスはあるかもしれません。

九州地区出場校(4校)予想

◎明豊(大分)
◎大分商(大分)
◎鹿児島城西(鹿児島)
◎創成館(長崎)

<秋季九州大会>

準決勝
明豊 3-2創成館
大分商6-3鹿児島城西

決勝
明豊13-5大分商

九州大会4強がそのまま選出ということで間違いないと思います。

大分からは明豊、大分商がアベック出場で、明豊は2年連続、名門大分商は昭和54年以来、久々のセンバツ出場になります。

創成館は2年ぶり、鹿児島城西は初出場になります。
鹿児島城西を率いる佐々木監督は首位打者も獲得した元プロ野球選手で、その采配にも注目が集まりそうです。

21世紀枠出場校(3校)予想

一般枠は秋季地区大会の成績を見れば、それほど予想は難しくありません。
しかし、21世紀枠はさまざまな要素が絡んでくるので、なかなか予想するのは困難です。
そもそも21世紀枠とは何でしょうか?

2001年が21世紀最初の年であることに因み、同年開催の第73回大会から設けられた。
部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出。推薦は2012年までは基本的に各都道府県の秋季大会で参加校数が128校を上回る都道府県ではベスト16、それ以外の県ではベスト8以上のチーム、2013年以降は128校を上回る都道府県ではベスト32、それ以外の県ではベスト16以上[注釈 7]と改定された。選考は各都道府県の高野連が推薦校1校を選出し、そこから各地区(全国9地区)の代表推薦校となった高校の中から3校(東日本?東海以東・西日本?近畿以西各1校、その他1校)が出場校に選出される。選考基準について大会を主催する毎日新聞は「勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ大会の特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。」とした上で、「少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服・学業と部活動の両立・近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない・創意工夫した練習で成果を上げている・校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている」学校を選出すると公表している(ウィキペディアより)

過去5年の21世紀枠出場校は次の通りでした。

2015年
豊橋工(愛知)、桐蔭(和歌山)、松山東(愛媛)
2016年
釜石(岩手)、小豆島(香川)、長田(兵庫)
2017年
不来方(岩手)、多治見(岐阜)、中村(高知)
2018年
由利工(秋田)、膳所(滋賀)、伊万里(佐賀)
2019年
石岡一(茨城)、富岡西(徳島)、熊本西(熊本)

というわけで、21世紀枠3校を予想してみます。
個人的には一般枠選出校と十分に戦えるだけの“強さ”を重視したいと思っています。

◎磐城(福島)
◎近大高専(三重)
◎平田(島根)
○市立西宮(兵庫)
○豊浦(山口)
△北越(新潟)

磐城は秋季福島県大会で3位となり、東北大会でも2勝しました。福島県を代表する進学校であるとともに夏の甲子園準優勝経験を持つ名門です。さらに、台風19号で大きな被害を受けた地区でもあり、21世紀枠の最有力候補だと思います。選出されれば1995年夏以来の甲子園となります。

近大高専は秋季三重県大会で初優勝。全国でも数が少ない私立高専として、地域での活動や文武両道の取り組みが評価されています。選出されれば高専としては初の甲子園出場とるだけに、話題性も十分です。ただ、明治神宮枠が同じ東海地区に割り振られていることがマイナス要因になるかもしれません。

平田は過疎化が進む地域にあって部員数は19人。それでも秋季島根県大会で準優勝しただけでなく、地元保育園や小学生を対象にした野球教室を開催していることも評価されています。中国地区からの選出は2013年が最後だけに、選出が濃厚だと思います。

このほかには、県内有数の進学校で夏の甲子園の開会式のプラカード校でもある市立西宮、秋季県大会を制した豊浦や北越も有力だと思います。

2020春のセンバツ優勝候補は?

少し気が早い気もしますが、2020年センバツの優勝候補を紹介していきます。
冬を越して力を伸ばす出場校もあり、あくまで秋の大会の戦いぶりを見ての個人的評価だと思ってください。

中京大中京(愛知)

愛知県大会、東海大会に続き、明治神宮大会も制し、秋の日本一に輝きました。
攻走守が高いレベルで安定しているチームという印象で、秋の時点での総合力の高さは全国トップクラスだと思います。

投手陣は148km右腕のエース高橋宏斗を軸に、147km左腕の松島元希、U-15日本代表経験を持つ1年生右腕の畔柳亨丞が控える磐石の体制。高橋は明治神宮大会でも15回16奪三振、防御率1.80の好投を見せ、世代を代表する投手としての評価を得ました。

打線もタレント揃いです。
巧打者の1番西村友哉(センター)、主軸の印出太一(キャッチャー)、中山礼都(ショート)、吉田周平(ファースト)を中心とした打線は強力で機動力も兼ね備えており、明治神宮大会でも3試合で22得点を挙げました。

守備も名門らしく中山、印出を中心によく鍛えられており、守りから崩れることはなさそうです。

大阪桐蔭(大阪)

2019年は春夏とも甲子園に出場できませんでしたが、秋季大阪府大会で優勝、近畿大会でも準優勝。やはり“大阪桐蔭強し”という印象です。投打に戦力が充実しており、中京大中京と並んで優勝候補の筆頭に挙げられると思います。

旧チームの主力だった西野力矢(サード)、船曳烈士(ファースト)、仲三河優太(ライト)に加え、伊東光亮(ショート)、1年生の池田陵真(センター)など好打者が揃った打線は強力で、どこからでも得点できます。

投手陣はエースの左腕藤江星河を軸に、松浦慶斗、竹中勇登、関戸康介の1年生トリオが成長。充実した布陣となっています。

中学時代に世代トップクラスと評価された選手も多く、層の厚さは全国でも屈指でしょう。勢いづけば春の頂点に駆け上がりそうな力のあるチームだと思います。

東海大相模(神奈川)

関東大会は4強止まりでしたが、激戦区の神奈川県大会を危なげなく制した力は本物だと思います。

旧チームの主力が多く残る打線は全国トップクラスの破壊力で、県大会と関東大会9試合で94得点を挙げました。
打線の中心はU-18にも選ばれた鵜沼魁斗(センター)と主砲の山村崇嘉(ファースト)、西川僚祐(レフト)で、3人の高校通算本塁打は100本を超えています。

投手陣はエース左腕の諸隈惟大を軸に、左腕の石田隼都、右腕の金城龍輝の両1年生が控えるほか、山村がマウンドに立つこともあり、層の厚い陣容となっています。

関東大会は守備のミスが敗戦につながっただけに、守りの強化が春までの課題になると思います。

履正社(大阪)

夏の甲子園で優勝したことで新チームの始動が遅れましたが、大阪府大会準優勝、近畿大会でも4強。負けた試合も大阪桐蔭、近畿大会優勝の天理相手に接戦を演じており、ポテンシャルの高さを見せつけてくれました。

甲子園優勝メンバーの小深田大地(サード)、池田凜(セカンド)に加え、4番の関本勇輔(キャッチャー)、大西蓮(ライト)を中心とした打線は切れ目がありません。

甲子園でも好投した岩崎竣典が投手陣の柱ですが、衣笠遼ら二番手以降の投手陣の成長が夏春連覇のポイントになりそうです。

仙台育英(宮城)

宮城県大会、東北大会を苦しみながらも、終盤に粘り強さを発揮して勝ち上がりました。この夏の甲子園8強メンバーも多く残っており、全国的に見ても総合力の高いチームだと言えるでしょう。

打線は渡邉旭(セカンド)、田中祥都(サード)、宮本拓実(レフト)入江大樹(ショート)、笹倉世凪(ファースト)が中心で、東北大会でのチーム打率は4割を越えています。

投手層も厚く、向坂優太郎、笹倉の両左腕を軸に、伊藤樹、菅原天斗ら好投手が控えています。秋季大会では向坂を除いて調子が上がりませんでしたが、各投手がセンバツで万全な調子で臨めば、他校の大きな脅威になると思います。

星稜(石川)

北信越大会を4季連続で制した星稜も、センバツでは優勝候補に挙げられると思います。

絶対的エースの奥川恭伸を擁して夏の甲子園準優勝した旧チームとは異なり、2020年の星稜は打撃のチームです。
夏の甲子園でも活躍した知田爽汰(サード)、内山壮真(キャッチャー)、今井秀輔(ファースト)が主軸に座り、花牟禮優(ライト)、中田達也(レフト)ら好打者が揃っており、石川県大会、北信越大会9試合で90得点を挙げています。

投手陣も甲子園経験のある荻原吟哉、寺西成騎の二枚看板が健在。1年生左腕の野口練も力を伸ばしています。

投打が上手く噛み合えば、この夏のような快進撃が来春にも見られると思います。

2020春のセンバツ注目選手は?

センバツで活躍が期待される注目の選手たちをポジション別に紹介していきます。
早くから将来を嘱望されていた選手もいれば、この秋に評価を高めた選手もいて、甲子園でどんなプレーを見せてくれるか、今から楽しみです。

<投手>

高橋宏斗(中京大中京)

高橋宏斗(たかはし・ひろと)
中京大中京2年
183cm/79kg 右投右打
愛知県尾張旭市出身
尾張旭東中(豊田シニア所属)→中京大中京

明治神宮大会を制して秋の日本一に輝いた中京大中京の大黒柱です。
最速150kmの直球に加え、スライダー、ツーシーム、スプリットなど変化球も多彩で、明治神宮大会で対戦した明徳義塾の馬淵監督も「今年見た投手の中で一番の投手。直球は松坂よりいい」と絶賛しました。

1年春からベンチ入りし、2年春からエースとして活躍。2年夏は県4強止まりでしたが、秋の県大会、東海大会、明治神宮大会では10試合57回を投げ55奪三振、防御率1.89の好投を見せました。

早くも2020年ドラフトの上位指名候補の呼び声が高く、センバツでどんな投球を見せてくれるかが今から待ち遠しいですね。

中森俊介(明石商)

中森俊介(なかもり・しゅんすけ)
明石商2年
181cm/79kg 右投左打
兵庫県篠山市出身
篠山東中(三田ボーイズ所属)→明石商

1年夏の甲子園マウンドを踏み、2年春夏の甲子園ではエースとして連続4強に大きく貢献しました。

最速151kmの力のある直球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げ分けます。完投能力も高く、プロ注目の本格派右腕です。

近畿大会は8強止まりでしたが、大阪桐蔭相手に好投を見せており、4度目となる甲子園での投球に注目が集まっています。

藤江星河(大阪桐蔭)

藤江星河(ふじえ・せいが)
大阪桐蔭2年
177cm/74kg 左投左打
長崎県諫早市出身
諫早中学(諫早ボーイズ)→大阪桐蔭

中学時代に日本代表を経験し、2年秋から大阪桐蔭の背番号1を背負っています。
大阪府大会と近畿大会では10試合に登板し、45.1回57奪三振の好投で近畿大会準優勝に大きく貢献しました。

最速は141kmですが、カーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーションで三振の取れる左腕です。層の厚い大阪桐蔭の投手陣の中心として、自身初めての甲子園マウンドに臨みます。

岩崎峻典(履正社)

岩崎峻典(いわさき・しゅんすけ)
履正社2年
176cm/76kg 右投右打
大阪府大阪市出身
大宮中(大淀ボーイズ)→履正社

2年夏の甲子園では、準決勝の明石商戦で完投、決勝の星稜戦でも好リリーフを見せて優勝に貢献。この秋からはエースとしてマウンドに立ち、近畿大会4強入りを果たしました。

最速145kmの直球とスライダー、カットボールが持ち味で、制球力と落ち着いたマウンドさばきにも定評があります。

夏春連覇を目指す履正社のエースとして、センバツでどんな投球を見せてくれるかが楽しみです。

笹倉世凪(仙台育英)

笹倉世凪(ささくら・せな)
仙台育英1年
176cm/76kg 左投左打
岩手県一関市出身
秀光中(軟式野球部)→仙台育英

中学時代に軟式球で147kmを記録し、鳴り物入りで入学した仙台育英でも春からマウンドに上がりました。夏の甲子園では最速145kmをマーク。直球とスライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分けます。

打撃面の評価も高く、不動の5番打者として秋季大会で3試合連続本塁打を放っており、チームの中心的存在になっています。

この秋は満足な投球ができませんでしたが、能力の高さは実証済みであり、センバツでの投球、さらには打撃にも注目が集まります。

達孝太(天理)

達孝太(たつ・こうた)
天理1年
190cm/80kg 右投右打
大阪府堺市出身
浜寺南中(泉州阪堺ボーイズ)→天理

近畿大会決勝の大阪桐蔭戦で公式戦初先発。8回途中まで4失点の好投を見せ、大きな注目を集めました。

190cmの長身から投げ下ろす最速141kmの直球は伸びと角度があり、カーブ、スライダー、フォークの精度も高く、スケールの大きさは世代ナンバーワンとも称されています。

冬を越えてどれだけ成長しているかが楽しみですし、大きな注目を集めることが間違いないでしょう。

<捕手>

内山壮真(星稜)

内山壮真(うちやま・そうま)
星稜2年/主将
172cm/72kg 右投右打
富山県上市町出身
星稜中(軟式野球部)→星稜

星稜中では2度の全国制覇を果たすとともにU-15日本代表でも活躍。星稜でも1年春から3番ショート、秋からは不動の4番に。この夏の甲子園でも打率.385、2本塁打で準優勝に貢献しました。

卓越した野球センスと左右に長打を打てるパンチ力もあり、高校通算27本塁打。2020年のドラフト候補として早くから注目を集めています。

新チームからは中学時代に守っていたキャッチャーに転向。主将で4番キャッチャーと、まさに星稜の攻守の要として抜群の存在感を放っており、4度目となる甲子園で悲願の全国制覇に挑みます。

印出太一(中京大中京)

印出太一(いんで・たいち)
中京大中京2年/主将
183cm/81kg 右投右打
愛知県名古屋市出身
原中(東海中央ボーイズ)→中京大中京

中学時代にボーイズ代表で世界大会優勝。中京大中京では1年春からベンチ入りし、キャッチャーとファーストを兼任。2年夏からキャッチャーに専念し、新チームからは主将と4番を任されています。

長打力を秘めた強打のキャッチャーとして2020年ドラフト候補にも挙げられ、秋季愛知県大会では打率.579、1本塁打と活躍。東海大会、明治神宮大会でも勝負強い打撃を見せました。守備面でも巧みなリードと強肩で秋の日本一に貢献しています。

中京大中京はセンバツでも優勝候補の筆頭に挙げられており、チームの大黒柱としてその攻守に注目が集まっています。

鈴木大照(明徳義塾)

鈴木大照(すずき・だいしょう)
明徳義塾2年/主将
170cm/68kg 右投右打
大阪府河内長野市出身
千代田中(河南リトルシニア)→明徳義塾

1年秋からレギュラーを獲得し、2年夏の甲子園では3番レフトで出場。秋からは主将としてチームを牽引しています。

秋の四国大会では打率.583、明治神宮大会でも星稜の荻原吟哉から本塁打を放つなど、明徳義塾の主軸として活躍。50m6秒0の俊足も魅力です。

守備面でも技巧派左腕のエース新地智也の持ち味を発揮させるリードを見せ、巧手の要となっています。

<内野手>

入江大樹(仙台育英)

入江大樹(いりえ・だいき)
仙台育英2年
185cm/83kg 右投右打
大阪府堺市出身
福泉中(堺中央ボーイズ)→仙台育英

強肩強打のプロ注目の大型ショートです。
1年秋からショートのレギュラーとなり中軸を任されました。この夏の甲子園でも3番打者として出場しています。

秋からは4番に座り、東北大会では打率.389で優勝に貢献。明治神宮大会でも初戦の天理戦で左翼席中段に大きな本塁打を放っています。高校通算本塁打12本。

守備でも強肩を生かしたスローイングが魅力で、仙台育英の攻守の中心としてセンバツでの活躍が期待されています。

西野力矢(大阪桐蔭)

西野力矢(にしの・りきや)
大阪桐蔭2年
180cm/86kg 右投右打
和歌山県紀の川市出身
粉河中(南大阪ベースボールクラブ)→大阪桐蔭

1年秋から3番ファースト兼サードとして主軸を担います。
左足を大きく上げるフォームからのフルスイングが特徴で、左右に長打を放つスラッガーです。秋の近畿大会準々決勝では、明石商の中森俊介から右中間に本塁打を放つなど、高校通算本塁打を23本にまで伸ばしました。

強打の大阪桐蔭の中心であり、その長打力はプロの注目を集めています。
センバツでどんなバッティングを見せてくれるかが楽しみな選手です。

山村崇嘉(東海大相模)

山村崇嘉(やまむら・たかよし)
東海大相模2年/主将
180cm/85kg 右投左打
神奈川県相模原市出身
東海大相模中(武蔵府中シニア)→東海大相模

中学時代はピッチャーとしても活躍、U-15日本代表に選出。東海大相模では1年秋から中軸を担っています。

秋の公式戦までに高校通算本塁打は38本の長打力に加え、広角に打ち分ける打撃技術も兼ね備えており、プロのスカウトからも高く評価されています。

この夏の甲子園では不本意な成績に終わっており、センバツでは本来のバッティングを見せてほしいですね。また、ピッチャーとしてマウンドに上がることも予想され、どんな投球を見せるかも楽しみです。

山路将太郎(鶴岡東)

山路将太郎(やまじ・しょうたろう)
鶴岡東2年
173cm/65kg 右投左打
大阪府羽曳野市出身
峰塚中(河南リトルシニア)→鶴岡東

この夏の甲子園では唯一の2年生レギュラーとして8強入り。秋からは1番セカンドとして東北大会準優勝に貢献しました。

持ち前のミート力と俊足を生かしてヒットを量産するだけでなく、守備範囲の広さと柔らかいグラブさばきにも定評があり、攻守で鶴岡東を牽引しています。センバツでも相手チームには何とも嫌らしい存在になりそうです。

中山礼都(中京大中京)

中山礼都(なかやま・らいと)
中京大中京2年
180cm/80kg 右投左打
愛知県名古屋市出身
沢上中(東海ボーイズ)→中京大中京

中京大中京では1年夏からベンチ入りし、秋から内野のレギュラーとして活躍。2年春から3番ショートに定着しました。

2年夏の愛知県予選では打率.667、2本塁打、秋の東海大会でも打率.545をマーク。左右に打ち分ける巧打に加え、高校通算15本塁打とパンチ力も兼ね備えており、中京大中京打線の中心になっています。

走攻守3拍子揃ったショートとして2020年ドラフト候補にも挙げられており、高橋監督も身体能力と対応力はOBの堂林翔太(広島)より上と評価しています。センバツでのプレーが楽しみな選手の一人です。

小深田大地(履正社)

小深田大地(こぶかた・だいち)
履正社2年
176cm/85kg 右投左打
兵庫県姫路市出身
飾磨中部中(姫路アイアンズ)→履正社

履正社では1年夏からサードの定位置を獲得。2年夏の甲子園では3番サードで打率.360をマークして優勝に貢献しました。新チームでも強力打線の中心的存在になっています。

長打力が魅力で高校通算29本塁打。OBの安田尚憲(千葉ロッテ)を目標にしているそうで、センバツでも豪快な打撃が見られそうです。

下林源太(天理)

下林源太(しもばやし・げんた)
天理2年/主将
168cm/70kg 右投左打
大阪府大阪市出身
蒲生中(大阪北ボーイズ)→天理

攻守でチームを牽引する頼れる主将です。
不動のトップバッターとして近畿大会では打率.688、2本塁打、7打点の活躍で優勝に大きく貢献しました。広角に打てる技術に加え、小柄ながら高校通算11本塁打とパンチ力もあり、相手にとっては実に嫌らしい存在だと思います。

三塁守備も軽快で、球際の強さと安定したスローイングにも定評があります。

さらに、常に大声でチームを鼓舞しており、まさに天理の精神的支柱と言えるでしょう。

<外野手>

西川僚祐(東海大相模)

西川僚祐(にしかわ・りょうすけ)
東海大相模2年
186cm/92kg 右投右打
千葉県船橋市出身
古和釜中(佐倉シニア)→東海大相模

高校通算本塁打がすでに50本を越えた、高校生野手ではトップクラスの長距離砲です。

中学時代に東京ドームの右翼席に本塁打を放つなど、早くから注目を集めていた逸材で、東海大相模では1年夏からベンチ入りし、公式戦で4番も経験。秋からはレフトの定位置を獲得し、東海大相模の強力打線の中核を担っています。

高校生離れしたパワーに加え、逆方向にも長打を打てる技術も兼ね備えており、2020年ドラフトでは上位指名候補に名前が挙がっています。

来春以降、どれだけ本塁打を量産するかが楽しみです。また、この夏の甲子園ではノーヒットに終わっているだけに、センバツで雪辱なるかにも注目です。

鵜沼魁斗(東海大相模)

鵜沼魁斗(うぬま・かいと)
東海大相模2年
175cm/74kg 右投右打
千葉県千葉市出身
生浜中(千葉西シニア)→東海大相模

1年秋から東海大相模のリードオフマンを務め、俊足強打の外野手としてチームを牽引。この夏にはU-18日本代表としてワールドカップにも出場しました。

高校通算本塁打が20本を越えるなど、長打力も持っており、俊足強肩を生かした守備走塁面でも高く評価されています。

チームが掲げるアグレッシブ・ベースボールを体現する選手として、センバツでのプレーが楽しみです。

井上朋也(花咲徳栄)

井上朋也(いのうえ・ともや)
花咲徳栄2年
180cm/80kg 右投右打
大阪府四条畷市出身
四条畷中(生駒ボーイズ)→花咲徳栄

中学時代にボーイズ日本代表として世界大会優勝。花咲徳栄では1年春からレギュラーとなり、2年連続で夏の甲子園に出場し、通算打率.385をマークしています。

高校通算本塁打47本の長打力が魅力のスラッガーで、勝負強さも光っています。
センバツ出場なるかは微妙な情勢ですが、出場すれば大会を代表する打者として注目を集めることは確実でしょう。

内野手(サード)にも挑戦しているようで、センバツでは“4番サード井上”のアナウンスが聞けるかもしれません。

仲三河優太(大阪桐蔭)

仲三河優太(なかみかわ・ゆうた)
大阪桐蔭2年
180cm/90kg 右投左打
栃木県栃木市出身
大平中(小山ボーイズ)→大阪桐蔭

中学時代はU-15日本代表のエースとして活躍し、大阪桐蔭でも1年春から実戦に登板していましたが、故障もあって野手に転向しました。

2年夏からは4番として打線の中心に座り、秋の大阪府大会優勝、近畿大会準優勝に貢献しています。下半身を使ったフルスイングからの長打が持ち味で、センバツでも豪快なバッティングを見せてくれそうです。

本人は投手への意欲も持っているようで、センバツ以降はマウンドに立つ姿も見られるかもしれませんね。

西村友哉(中京大中京)

西村友哉(にしむら・ともや)
中京大中京2年
174cm/70kg 右投右打
愛知県東海市出身
加木屋中(東海中央ボーイズ)→中京大中京

1年秋から1番センターで活躍し、2年夏の県予選では打率.588、秋の東海大会では.636と打ちまくりました。高校通算15本塁打とパンチ力も持っています。打撃に加え選球眼にも優れ、公式戦の出塁率は.650を越えています。

俊足を生かした走塁や守備も評価が高く、走攻守3拍子揃った外野手としてプロからも注目を集めています。

明治神宮大会に続き、センバツでも優勝を狙う中京大中京のキープレイヤーの一人であり、どんな活躍を見せてくれるかが楽しみです。

来田涼斗(明石商)

来田涼斗(きた・りょうと)
明石商2年/主将
180cm/82kg 右投左打
兵庫県神戸市出身
長坂中(神戸ドラゴンズ)→明石商

1年春から外野のポジションを獲得し、甲子園にも3度出場。2年春夏連続4強入りに貢献しました。甲子園での通算打率は.371、3本塁打で、2019年センバツでは史上初の先頭打者&サヨナラ本塁打を放っています。

フルスイングから左右に長打を放つ打撃に加え、50m5.9秒の俊足も持ち味で、同僚のエース中森俊介とともに2020年のドラフト候補に挙げれています。

4度目の甲子園は主将として臨むだけに、チームの大黒柱としてこれまで以上の活躍が期待されています。

徳丸天晴(智弁和歌山)

徳丸天晴(とくまる・てんせい)
智弁和歌山1年
183cm/79kg 右投右打
大阪府大阪市出身
蒲生中(大阪東ボーイズ)→智弁和歌山

強打の智弁和歌山で1年春から長打力を買われて4番打者に抜擢。夏の県予選では打率.500、1本塁打7打点と甲子園出場に貢献しました。

長打力に加えて確実性のあるバッティングに加え、強肩を生かした外野守備にも定評があり、センバツはもちろん、将来が楽しみな1年生スラッガーです。

布施心海(明豊)

布施心海(ふせ・しんかい)
明豊2年
169cm/64kg 右投右打
大阪府豊中市出身
豊中第一中(豊中リトルシニア)→明豊

1年春から実戦経験を積み、2年春のセンバツでは3番打者として4強入りを果たしています。

秋の九州大会では打率.381、2本塁打をマークして、優勝に貢献。初戦敗退した明治神宮大会でも2安打を放ちました。

広角に打ち分けられる技術は一級品で、強打の明豊打線には欠かせない存在となっています。1年時は内野を守っており、内外野をこなせるユーティリティも魅力です。

松永知大(創成館)

松永知大(まつなが・ともひろ)
創成館1年
174cm/70kg 左投左打
熊本県菊池市出身
旭志中(熊本大津大津リトルシニア)→創成館

1年夏からレギュラーの座をつかみ、新チームでは4番に座っています。フルスイングからの鋭い打球が持ち味で、1年生にして創成館史上ナンバーワン野手とも評されています。秋季九州大会準々決勝ではサヨナラ二塁打を放ち、チームのセンバツ出場を引き寄せました。

中学時代は投手としても活躍しており、センバツ以降は投打の二刀流としての活躍にも期待が集まっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

どのチームが選ばれるのか?
あの選手はどんなプレーをするのか?
冬を越えて大きく成長する選手は誰か?
そして、どこが紫紺の優勝旗をつかむのか?

出場校決定、そして開幕が早くも待ち遠しくてたまりませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次ページは2018年春の選抜まとめとなります。
宜しければどうぞ!

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コメント

  1. おひる より:

    九州、福岡の東筑高校が、「東築」と誤記されている箇所が何ヵ所かあります。
    訂正していだだけると嬉しいです。

    • takapapa より:

      おひるさま

      管理人です。
      東筑高校の件、ご指摘有難うございます。
      早速記事訂正させて頂きました。

  2. imadayuzo より:

      選抜は秋の大会の結果だけでなく初戦負けでも実力・試合内容で選ぶべき
      近畿は智辯和歌山を追い詰めた履正社を選らんでほしいです。
      
       

    • takapapa より:

      imadayuzo様
      コメント有難うございます。
      現段階で近畿は大阪桐蔭と智弁和歌山と履正社が抜けてますよね。
      実力だけが評価されたら履正社も選出されてしかるべしですが、
      近畿大会の1回戦負けをどう判断されるかですね。
      9回に5失点はアカン・・・

  3. 東海地区住民 より:

    東海地区3枠目は三重高校で間違いありません。「選考基準が変わらなければ」という条件付きですが。

    秋季東海地区大会は四県から2チームずつ計8チームで争う形が続いてきましたが、1981年から一県3チームずつ計12チームで争う形に変わりました。

    その翌年から代表選考で、変わった現象が生じました。当時、東海地区は3枠で、通常は優勝校、準優勝校に次いで3枠目をベスト4の二校が争う形になります。ベスト4二校というのは準決勝で優勝校に敗れたチーム(優勝校対戦チーム)と準優勝校に敗れたチーム(準優勝校対戦チーム)です。

    本来、優勝校対戦チームと準優勝校対戦チームは互角のはず。ところが1982年以降、選考争いで優勝校対戦チームが十連勝。互角と仮定すると優勝校対戦チーム十連勝の確率は1024分の1。偶然なんて言葉は当てはまりません。1982年以降「優勝校対戦チームに有利な選考基準」で選考が行われてきたと考えるのが自然。では、どのような基準か?

    2003年秋季東海地区大会の結果

    決勝 愛工大名電 9-4 東邦
    準決 愛工大名電 6-0 常葉菊川 東邦 8-5 海星(延長)
    準々 東邦 5-4 宇治山田商

    優勝した愛工大名電は神宮大会でも優勝し、東海の一般枠は1つ増え3枠に。愛工大名電と東邦は文句なし。3枠目はベスト4二校の争い。

    準決勝第一試合は優勝候補 愛工大名電の貫禄勝ち。第二試合は3-3の同点で延長に突入。先攻の海星が11回表に2点を挙げましたが、その裏、東邦は1点差に追い上げ、なおも満塁のチャンスで逆転満塁サヨナラ本塁打が出て熱戦にピリオドが打たれました。当然のことながら3枠目争いは「海星有利」とする見方が圧倒的。

    ところが2004年の選考結果は、愛工大名電、東邦、常葉菊川の3校が選抜出場、宇治山田商が補欠1位校、海星はなんと補欠2位校。しかし、この結果は選考基準通り。

    ベスト4二校は「優勝校に6点差の常葉菊川」と「優勝校に5点差の準優勝校に3点差の海星」という形で比較されます。常葉菊川が勝ち3枠目に滑りこみます。海星は優勝校と(5+3の)8点差と判定されます。コールドゲームの目安となる7点を超えており「コールド負け」と認定されます。ベスト8の宇治山田商は「優勝校に5点差の準優勝校に1点差」で優勝校とは6点差、補欠1位校は宇治山田商、補欠2位校は海星となります。

    東海地区では1982年以降、上記のような形で選考しており、秋季東海地区大会終了時点で各チームの順位は自動確定します。

    今年は優勝校 静岡高校、準優勝校 東邦に次ぐ3枠目は「優勝校に3点差の中京院中京」と「優勝校に1点差の準優勝校に1点差の三重高校」の争い。三重高校の勝ちとなります。補欠1位校は中京院中京、補欠2位校は「優勝校に1点差のベスト8 いなべ総合」ということになります。

    1982年以来、東海地区では上記のような形で代表選考してきましたが2010年選考でハプニング発生。前年の秋季東海地区大会決勝で中京大中京を下し、優勝した大垣日大が神宮大会でも優勝し、東海地区の一般枠は1つ増え3枠に。最後の枠を争ったのが「優勝校に1点差の中京(現中京院中京)」と「優勝校に1点差の準優勝校に2点差の三重高校」。

    文句なしに中京の勝ちのはずですが、3枠目に入ったのは三重高校。実はこの2010年というのは朝日新聞が選抜の「後援」となった年。私は、朝日新聞がいきなり選抜大会選考の主導権を握ることはないと考えていましたが、予想に反し「いきなり」朝日主導の選考基準に切り替わりました^^;

    「朝日基準」は地域性絶対視。東海地区でいうと「上位3校は四県から重複なしに選出する」というもの。優勝校 大垣日大(岐阜)、準優勝校 中京大中京(愛知)に次ぐ3校目には岐阜県勢も愛知県勢も入れません。優勝校 大垣日大と同じ岐阜県勢の中京にとっては正に災難でした。

    この朝日基準は2015年、つまり夏の全国大会百周年に当たる年まで続きました。来年は夏の全国大会が100回目です。少々気になりますが1年限定で朝日基準に戻ることはないと思います。従って、三重高校の選抜出場確定ということで問題ないと思います。

    可能性はゼロに近いと思いますが、来年、万一「地域性」最重視の朝日基準に戻ったら、神奈川県のダブル出場は微妙ですし、宮崎県のダブル出場はまず無理でしょう。

    • takapapa より:

      東海地区住民様

      濃いコメントを有難うございました!
      東海地区も結構な激戦区ですよね。強豪校同士のガチ勝負を観たいか、
      県の出場校同士の対決を観たいかにも依りますが、後者は選手権が
      ありますしね。

      >今年は優勝校 静岡高校、準優勝校 東邦に次ぐ3枠目は
      >「優勝校に3点差の中京院中京」と「優勝校に1点差の準優勝校に1点差の三重高校」の争い。
      >三重高校の勝ちとなります。
      >補欠1位校は中京院中京、補欠2位校は「優勝校に1点差のベスト8 いなべ総合」ということになります。
      まさに管理人も同じ見かたです。