どうもこんにちは、たかパパです。
2020年もいよいよ幕開け、もうすぐセンバツ出場校も決定するとあって、球春到来が待ち遠しくなってきましたね。
というわけで、今回はセンバツ出場確実なだけでなく、優勝候補筆頭に挙げられている中京大中京(愛知県)にフォーカスしてみます。
チームの戦力や注目選手、さらには高橋監督についても紹介していきます。
中京大中京の概要
中京大中京と言えば、高校野球界では名門中の名門です。
監督 高橋源一郎
所在地 愛知県名古屋市昭和区川名山町122
学校HP https://www.chukyo.ed.jp/
沿革
1923年 – 中京商業学校創立
1948年 – 学制改革により中京商業高等学校に改称し、商業科を設置
1967年 – 中京高等学校に改称し、普通科を設置
1995年 – 商業科を廃止し、現在の中京大学附属中京高等学校に改称
野球部は戦前から全国的な強豪として知られ、甲子園には春30回、夏28回出場。通算勝利数133勝(春55、夏78)、優勝回数11回(春4、夏7)は全国最多です。
1931年から33年にかけては夏の甲子園3連覇を達成(現在も他の高校は達成していません)したほか、1966年には春夏連覇も果たしています。
近年では2009年の夏の甲子園で43年ぶりの優勝を遂げています。
2019年は秋の愛知県大会、東海大会を制し、明治神宮大会でも優勝。2020年春のセンバツでは、2010年以来31回目の出場が確実視されているだけでなく、優勝候補の筆頭に挙げられています。
また、2019年夏から伝統の立ち襟タイプのユニフォームが復活。センバツでは懐かしいユニホームが甲子園に戻ってくることでも話題を集めそうですね。
引用;https://mainichi.jp/koshien/articles/20190714/k00/00m/050/018000c
新しいユニホームは、現在のユニホームに変わる1996年春までとほぼ同じデザインで、襟が数センチ立っているスタイル。胸の校名は活字体となり、濃紺のストッキングの足首付近に白の三本線が入っている。流行を採り入れて袖を長めにし、ゆったり着用できるようになった。同様の立ち襟タイプのユニホームは、中京大の野球部も着用している。高橋源一郎監督によると、中京大との連携強化の一環で、数年前からモデルチェンジを検討してきたという。中京大中京OBで、23年前のユニホーム刷新時に野球部員だった高橋監督は、「時代の変わり目で、原点回帰の意味もある」。(朝日新聞より)
2020年中京大中京野球部メンバーと出身中学その他
まずは2019秋の公式戦の戦いを振り返ってみます。
■愛知県大会
2回戦
中京大中京 7-0東邦
3回戦
中京大中京 3-2愛知
準々決勝
中京大中京10-1岡崎学園
準決勝
中京大中京12-0豊橋中央
決勝
中京大中京 5-0愛工大名電
(3年ぶり23回目の優勝)
■東海大会
準々決勝
中京大中京 7-0津商
準決勝
中京大中京12-5藤枝明誠
決勝
中京大中京 9-6県岐阜商
(11年ぶり10回目の優勝)
■明治神宮大会
準々決勝
中京大中京 8-0明徳義塾
準決勝
中京大中京10-9天理
決勝
中京大中京 4-3健大高崎
(初優勝)
走攻守のバランスを高いレベルで兼ね備え、競り合いにも強さを発揮。公式戦無敗で秋の日本一に輝きました。
東海大会のメンバーは以下の通りです(メンバーは変更になる場合があります)。
背番号 | 名前 | ポジション | 学年 | 出身中学 | 中学所属 |
1 | 高橋 宏斗 | 投手 | 2 | 愛知 尾張旭東 | 豊田シニア |
2 | 印出 太一 | 捕手 | 2 | 愛知 原 | 東海中央ボーイズ |
3 | 吉田 周平 | 内野手 | 2 | 愛知 汐路 | 名古屋ドジャース |
4 | 中嶌 優 | 内野手 | 2 | 三重 朝日 | 桑員ボーイズ |
5 | 村上 遼雅 | 内野手 | 2 | 愛知 桜田 | 知多東浦シニア |
6 | 中山 礼都 | 内野手 | 2 | 愛知 沢上 | 東海ボーイズ |
7 | 南谷 雅貴 | 外野手 | 2 | 愛知 七宝 | 愛知名港ボーイズ |
8 | 西村 友哉 | 外野手 | 2 | 愛知 加木屋 | 東海中央ボーイズ |
9 | 桑垣 秀野 | 外野手 | 2 | 愛知 東郷 | 豊田シニア |
10 | 松島 元希 | 控え | 2 | 愛知 東星 | 東山クラブ |
11 | 畔柳 享丞 | 控え | 1 | 愛知 竜神 | SASUKE名古屋 |
12 | 加藤 優翔 | 控え | 1 | 愛知 南陽 | 名古屋ドジャース |
13 | 岩原 悠馬 | 控え | 2 | 愛知 豊川南部 | 新城ボーイズ |
14 | 杉浦 文哉 | 控え | 2 | 愛知 志段味 | 軟式野球部 |
15 | 原 尚輝 | 控え | 1 | 愛知 宝神 | 名古屋緑ボーイズ |
16 | 原田 夏希 | 控え | 2 | 愛知 一宮北部 | 愛知木曽川ボーイズ |
17 | 前田 識人 | 控え | 2 | 愛知 岩崎 | 瀬戸シニア |
18 | 飯島 大斗 | 控え | 2 | 愛知 三谷 | 愛知蒲郡シニア |
19 | 松本 祥哉 | 控え | 2 | 愛知 豊南 | 軟式野球部 |
20 | 高橋 優太朗 | 控え | 2 | 愛知 幡豆 | 愛知蒲郡シニア |
20人中19人が地元愛知県内出身です。
中京大中京には野球部の寮が無いため、自宅通学が基本です。そのため、毎年のように愛知県出身者を中心にしたメンバー構成になっています。
また、グラウンドは軟式野球部と併用で、室内練習場も整備されていません。有力選手が集まるとはいえ、他の強豪私学より劣る環境で結果を出し続けているのは、長い伝統に裏打ちされた質の高い練習のたまもので、さすが名門中の名門と言えるでしょう。
2020年中京大中京野球部 注目選手は?
投打にタレントが揃っている中京大中京ですが、今回はセンターラインの4選手を紹介します。いずれも旧チームからの主力で、経験値も豊富。彼らがセンバツでどんなプレーを見せてくれるか、今から楽しみです。
高橋宏斗(たかはし・ひろと)投手
183cm/79kg 右投右打
明治神宮大会を制して秋の日本一に輝いた中京大中京のエースです。
最速150kmの直球に加え、スライダー、ツーシーム、スプリットなど変化球も多彩で、明治神宮大会で対戦した明徳義塾の馬淵監督も「今年見た投手の中で一番の投手。直球は松坂よりいい」と絶賛しました。
小学校時代は体も小さく内野手として活躍し、6年時にはドラゴンズジュニアに選出(現在のチームメイトである印出、西村も選ばれています)。中学2年から投手に転向し、体の成長とともに頭角を現しました。中京大中京では1年春からベンチ入りし、2年春からエースとして活躍。2年夏は県4強止まりでしたが、秋の県大会、東海大会、明治神宮大会では10試合57回を投げ55奪三振、防御率1.89の好投を見せました。
早くも2020年ドラフトの上位指名候補の呼び声が高く、センバツでどんな投球を見せてくれるかが今から待ち遠しいですね。
印出太一(いんで・たいち)捕手/主将
183cm/81kg 右投右打
小学6年でドラゴンズジュニアに選ばれ、中学時代にはボーイズ代表で世界大会優勝。中京大中京では1年春からベンチ入りし、キャッチャーとファーストを兼任。2年夏からキャッチャーに専念し、新チームからは主将と4番を任されています。
長打力を秘めた強打のキャッチャーとして2020年ドラフト候補にも挙げられ、秋季愛知県大会では打率.579、1本塁打と活躍。東海大会、明治神宮大会でも勝負強い打撃を見せました。守備面でも巧みなリードと強肩で秋の日本一に貢献しています。
センバツでもチームの大黒柱としてその攻守に注目が集まっています。
中山礼都(なかやま・らいと)内野手
180cm/80kg 右投左打
中京大中京では1年夏からベンチ入りし、秋から内野のレギュラーとして活躍。2年春から3番ショートに定着しました。
2年夏の愛知県予選では打率.667、2本塁打、秋の東海大会でも打率.545をマーク。左右に打ち分ける巧打に加え、高校通算15本塁打とパンチ力も兼ね備えており、中京大中京の強力打線の中心になっています。
俊足・強肩を生かした守備面の評価も高く、走攻守3拍子揃ったショートとして2020年ドラフト候補にも挙げられています。高橋監督も身体能力と対応力はOBの堂林翔太(広島)より上と評価しており、センバツでも大暴れしそうな予感がしています。
西村友哉(にしむら・ともや)外野手
174cm/70kg 右投右打
小学6年時にドラゴンズジュニアに選ばれ、中学時代は内野手で、印出とともに東海中央ボーイズで活躍。NOMOジャパンのメンバーとしてアメリカ遠征も経験しました。
中京大中京では1年秋から1番センターで活躍し、2年夏の県予選では打率.588、秋の東海大会では.636と打ちまくりました。高校通算15本塁打とパンチ力も持っています。打撃に加え選球眼にも優れ、公式戦の出塁率は.650を越えています。
俊足を生かした走塁や守備も評価が高く、走攻守3拍子揃った外野手としてプロからも注目を集めています。
中京大中京の攻守のキープレイヤーの一人であり、特にリードオフマンの西村が出塁するかどうかが得点力を大きく左右しそうですね。
高橋源一郎監督の実績や手腕は?
それでは、中京大中京を率いる高橋源一郎監督について紹介していきます。
高橋源一郎(たかはし・げんいちろう)
1979年10月2日生
愛知県春日井市出身
中京大中京→中京大学
高校時代は内野手で主将を務め、1997年春のセンバツで準優勝を果たしています。
大学卒業後は指導者の道に進み、中京大学や三重高校のコーチを経て、2009年に母校のコーチに就任しました。
恩師でもある大藤敏行前監督(現享栄監督)が2010年8月に勇退し、その後継として30歳の若さで監督に就任しました。
監督としては2015年夏(3回戦敗退)、2017年夏(1回戦敗退)に甲子園に出場しており、2020年春のセンバツに選ばれれば、春は初めての甲子園となります。甲子園での通算成績は2勝2敗です。
高橋監督の評価ですが、厳しい声も少なくないようです。
9年間で2度の甲子園出場という実績も、甲子園出場が当たり前と思われる名門中の名門の監督としては物足りなさを感じてしまうようですね。
客観的に見れば、激戦区の愛知を勝ち抜くだけでも大変だと思うのですが…。
就任から4年間甲子園に出場できなかった時期には、OBからの叱責や辞任を求める投書もあったそうです。
さらに、2017年夏の甲子園では初戦で広陵に投手交代をきっかけに逆転負けを喫しますが、その采配を批判され、学校に爆破予告が届く騒ぎも起こりました。
結果を出し続けなければならない名門高の監督は、本当に大変だとつくづく思ってしまいますね。
それでも高橋監督は試行錯誤を重ね、OBや野球関係者の協力を得ながら、選手が主体的に練習に取り組める環境を作ってきました。選手の成長を見逃さないことを指導の基本に置いているそうです。
そんな高橋監督にとって、戦力充実で迎える今回のセンバツは、これまでのマイナスイメージを払拭する絶好のチャンスだと思います。
名門、そして優勝候補としてのプレッシャーをはねのけ、紫紺の優勝旗を手にすることができれば、名将への大きなステップになるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中京大中京は久々のセンバツ、優勝争いの本命、プロ注目の主力選手たち、そして伝統の立ち襟ユニフォームの復活と、大きな話題と注目を集めるのは確実でしょう。
もちろん、筆者も中京大中京がどんな試合を見せてくれるかが本当に楽しみです。
センバツまであと2ヵ月余り。
開幕が待ち遠しくてたまらない今日この頃です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次ページは2017年夏の甲子園の中京大中京情報です。
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