どうもこんにちは、たかパパです!
今回は高校生野手編です。
例年に比べて不作とも言われる高校生の野手陣ですが、個人的には特徴を持った選手たちが多く、数年後にはプロでも活躍できるのでは?という素材は少なくないと思っています。
というわけで、地区予選や甲子園で注目されたあの野手たちを紹介していきます!
目次
高校生野手の目玉はこの9人!
あくまで個人的な感想ですが、今年の高校生野手の目玉はこの9人だと思います(プロで活躍するかどうかの自信はありませんが)。
センスあり、強肩あり、長打力ありと個性豊かな選手たちだと思いますが、皆さんはどう思いますか?
東妻純平(捕手・智弁和歌山)
山瀬慎之助(捕手・星稜)
石川昂弥(内野手・東邦)
紅林弘太郎(内野手・駿河総合)
森敬斗(内野手・桐蔭学園)
武岡龍世(内野手・八戸学院光星)
韮澤雄也(内野手・花咲徳栄)
菊田拡和(内野手兼外野手・常総学院)
井上広大(外野手・履正社)
それでは、各選手の特徴をスカウトの評価を交えて紹介していきます!
高校生野手の目玉の特徴は?
智弁和歌山 東妻純平(あづま・じゅんぺい)
捕手・智弁和歌山
174cm/75kg
右投/右打
名門智弁和歌山で1年夏からベンチ入りし、秋から正捕手に。
遠投125m、2塁送球最速1.8秒台の強肩で早くからプロの注目を集め、甲子園5季連続出場を果たし、昨年の春のセンバツでは準優勝を果たしました。
小柄ながら力強い打撃も魅力で、強打の智弁和歌山で4番を務めたことも。高校通算28本塁打で、甲子園でも2本塁打を放っています。
捕手出身で元プロの中谷元監督の指導でリード面も向上しており、攻守の総合力では高校生捕手ナンバーワンの評価を得ています。
兄は千葉ロッテの東妻勇輔投手で、本人も兄に続いてのプロ入りを明言しています。
打てる捕手はどの球団も欲しい人材であり、上位指名も十分ありうると思います。
ヤクルト橿渕聡スカウトグループデスク「(東妻の二塁送球最速タイム1秒85に)本塁打を打てたし、肩も強い。魅力的な選手。打つ方も力強い。将来プロでレギュラーでいける選手」
オリックス古屋編成部副部長「長打も打てるキャッチャーとしてはNO・1。高校生キャッチャーがほしいところは当然候補に入る」
阪神渡辺スカウト「ホームランは、彼のポイントに来たと思いますが、1球で仕留められたことは評価できる。捕手としても中谷監督から指導を受けているし、大きな舞台にも慣れている」(日刊スポーツより)
星稜 山瀬慎之助(やませ・しんのすけ)
捕手・星稜
176cm/83kg
右投/右打
この夏の甲子園で準優勝した星稜の主将としてチームを牽引しました。
小学生からバッテリーを組む奥川投手をはじめとする投手陣を巧みにリードしただけでなく、打撃でも5割以上の打率を残すなど、攻守にわたって活躍。
遠投120mの地肩の強さを生かした軌道の低いスローイングはアマチュアトップクラスと評価され、2塁送球タイムはコンスタントに1.8秒台をマークしています。
また、キャッチングの上手さにも定評があります。
打撃面が課題とされていますが、4度出場した甲子園での通算打率は.489。この大舞台での勝負強さは大きな魅力だと思います。
名前の由来となった巨人の阿部捕手に憧れており、プロでも奥川投手とのバッテリーを組むことを目指しているようです。
中日の米村チーフスカウトが「地肩の強さは大学生、社会人と合わせてもピカイチ」と語るように、その強肩にはプロも注目している。(西日本スポーツより)
巨人・長谷川国利スカウト部長「キャッチャーは山瀬が断トツ。イニング間の二塁送球も、試合の時と同じように後ろで構えてから投げている。他の子は、試合ならバットが当たるんじゃないか、というぐらい前で構えているけど。それでも、山瀬は二塁送球が1秒8台を出していた。奥川のリードも考えてやっていた」(日刊スポーツより)
東邦 石川昂弥(いしかわ・たかや)
内野手・東邦
185cm/87kg
右投/右打
東邦では1年春からベンチ入りし、今春のセンバツでは主将でエース兼3番打者で出場。
投げては5勝、打撃でも3本塁打と活躍し、優勝の原動力となりました。
本人は野手としてのプロ入りを目指しており、プロのスカウト陣も野手として高く評価しているようです。
高校通算54本塁打の長打力が魅力で、内角球のさばき方は天才的とも言われています。また、右中間方向に大きな当たりを打てるスラッガーです。
守備や走塁面の評価も高く、外れ1位候補の一人だと思います。
U-18ワールドカップでも主軸を任されることになりそうで、木製バットでどんな打撃を見せてくれるかが楽しみですね。
中日米村チーフスカウト(4人態勢で視察)「いろいろなスラッガーを見てきたけど、夏の最初の打席で本塁打はなかなかない。運も華も技術もある」
阪神筒井スカウト「素晴らしい打球。右に大きい打球を打てるのがいいところだが、まさにその打撃。高校の右の野手では間違いなく高い評価になる」(日刊スポーツより)東邦・石川は変化球も苦にせず、ロッテ・永野チーフスカウトは「ちゃんとリストで押し込めている」と木製バットへの対応に太鼓判。 (デイリースポーツより)
駿河総合 紅林弘太郎(くればやし・こうたろう)
内野手・駿河総合
186cm/81kg
右投/右打
甲子園出場はありませんが、ハイレベルで攻守が揃った大型遊撃手として早くから注目されていた選手です。
186cmの長身ながら動きはスムーズで、強肩を生かした守備範囲の広さが持ち味です。
打撃面でも高校通算40本塁打の長打力に加え、広角に打ち分ける技術も兼ね備えています。
スケールの大きさは石川選手以上であり、将来が楽しみな選手です。
中日・近藤真市スカウトは「肩が強く、バランスが非常に良い。高校生では上位レベルであることは間違いない」と評価した。(西日本スポーツより)
中日の清水昭信スカウトは「打撃はまだまだ伸びると思う。今後も調査していきたい」と話した。(日刊スポーツより)
桐蔭学園 森敬斗(もり・けいと)
内野手・桐蔭学園
175cm/68kg
右投/左打
走攻守3拍子が高いレベルで揃った、高校生ではトップクラスの遊撃手です。
打撃ではフルスイングが持ち味ですが、優れたバットコントロールで確実性も高く、長打力も兼ね備えています。
遠投120m、50m5.8秒という強肩・俊足を生かした守備範囲の広さも魅力です。
春のセンバツでは初戦敗退となりましたが、その一挙手一投足にセンスの良さを感じたものです。
まだ、大学進学の可能性もありますが、プロ志望を表明すれば、各球団の熱い視線を集めることは確実でしょう。
U-18ワールドカップでのプレーが楽しみです。
西武は5人態勢で視察。潮崎編成グループディレクターは「足も肩もあるマルチな選手。今年の高校生ショートではトップクラス」と、高く評価した。
長谷川国利スカウト部長「野手なら、森でしょう。体は大きくないけど、高校時代の井口(ロッテ監督)や(広島)田中広輔よりポテンシャルは高い。足が使えるし、スローイングもいい。
(日刊スポーツより)高校生のショートでは僕が見た限りではナンバーワン。守備も柔らかいし打撃も思いきりが良い。この冬を越えてからすごく良くなっていてビックリしました」(DeNA・稲嶺茂夫スカウト)(Number webより)
八戸学院光星 武岡龍世(たけおか・りゅうせい)
内野手/八戸学院光星
180cm/75kg
右投/左打
中学時代に日本代表を経験し、八戸学院光星でも1年春から定位置を獲得しています。
走攻守3拍子揃った遊撃手で、高校の先輩である巨人の坂本勇人2世と呼ばれることも。
100m5秒9の俊足を生かした守備範囲の広さは定評があり、安定感のある送球も持ち味です。
打撃面では鋭いスイングから広角に強い打球を放ち、高校通算14本塁打とパンチ力も備わっています。この夏の甲子園でも本塁打を放ちました。
すでにプロ志望を公言しており、そのセンスと将来性を評価している球団は多いようです。
ロッテの松本球団本部長は「守備はもともといいものを持っている。バッティングもよくなった。センスの良さを感じる」とコメントした。(中日スポーツより)
ソフトバンクの永井智浩・球団統括本部編成育成本部長兼スカウト・育成部部長は「足も速く、三拍子そろった好選手。穴がなく、獲得しやすい。二遊間はどこのチームも欲しがるもの。今後の活躍次第ではさらに評価が高まるのでは」と食い入るようにプレーを見つめていた。(デイリースポーツより)
花咲徳栄 韮澤雄也(にらさわ・ゆうや)
内野手・花咲徳栄
177cm/80kg
右投/左打
花咲徳栄では1年秋から3番遊撃のレギュラーを獲得、チームの中心選手として活躍してきました。
バットコントロールに優れ、広角にヒットが打てるのが持ち味です。選球眼にも優れ、四球を選べるだけでなく、打てる球、狙い球をしっかりと待てるので、打率を残せるタイプでしょう。
守備面でも軽快なフィールディングに定評があり、そのプレーからは野球センスの高さを感じることができます。
プロ志望を明言しており、将来は玄人受けする職人タイプの内野手になってほしいものです。
ロッテ・榎スカウト「広角に打てるのが魅力。力強さも出てきた」
阪神・畑山統括スカウト「バットコントロールが良いので、どこにでも打てる。攻守にセンスを感じる」(SANSPOより)長谷川国利スカウト部長「プレー全般が柔軟。バットコントロールもうまく、逆方向に打てる」(日刊スポーツより)
常総学院 菊田拡和(きくた・ひろかず)
内野手兼外野手/常総学院
182cm/94kg
右投/右打
甲子園に出場しておらず、全国的な知名度は高くありませんが、高校通算57本塁打の右の大砲です。
場外に飛ばすパワーだけでなく、広角に長打を打つこともできる打撃技術も併せ持っています。
変化球への対応など課題もあるようですが、飛ばす力は天性のものであり、将来性は十分だと思います。
三塁と外野の守備も及第点の評価を得ており、長距離打者を求める球団は獲得しておきたい選手ではないでしょうか。
巨人・内田スカウトは「高校生であれだけのパワーを持っているバッターはいない。いいバッター」と評価した。(スポーツ報知より)
ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「ここでバックスクリーンを越えるのはすごい。(この夏からの)外野の守備も悪くない」と高く評価。 (中日スポーツより)
履正社 井上広大(いのうえ・こうた)
外野手/履正社
187cm/97kg
右投/右打
夏の甲子園で優勝した履正社の4番として、3本塁打14打点の大活躍を見せました。
鈴木(霞ヶ浦)、前(津田学園)、中森(明石商)といった好投手を次々に攻略し、決勝では奥川投手からバックスクリーンに打ち込みました。
恵まれた体格から鋭いスイングで長打を放つ、高校屈指の長距離打者ではないでしょうか。
スイングスピードは履正社の先輩である高校時代の安田(千葉ロッテ)の数値を超えているそうです。
強肩俊足を生かした守備面の評価も高く、右の大砲候補としてリストアップしている球団は多いでしょう。
まだ荒削りな部分もありますが、欠点を補える大きな将来性を持った選手だと思います。
ヤクルト橿渕聡編成部スカウトグループデスク「高校球界でもかなりの長打力。彼のパワーの片りんを見た。プロの球界でも間違いなく活躍できる素材」(スポーツニッポンより)
阪神・畑山統括スカウト「自分の形で打てている。いろいろ追いかけたりすることもなく、甘い球を仕留められている。4番として勝負どころで打てているし、この大会でも成長している」(デイリースポーツより)
まとめ
いかがでしたか?
高校生野手は即戦力というよりは、将来性や潜在能力をどう評価するかがポイントだと思います。
その意味では、スカウトの目利きが問われる気がしています。
どの球団がどの選手のどこを評価して指名するのか、今から楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました。